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2017年01月05日

「平成29年新春のご挨拶」を追加しました

株主の皆様へ 平成29年新春のご挨拶

新年明けましておめでとうございます。

皆様におかれましては、つつがなく新春を迎えられましたこととお慶び申し上げます。

年頭にあたりご挨拶申し上げます。

 

 

わが国経済は昨年、足踏み状態が続きましたが雇用情勢など一部で改善の動きが見られました。米国では個人消費や住宅投資を中心に拡大傾向が続きましたが、ドル高による企業業績への影響が懸念されています。欧州でも改善傾向が見られましたが政治リスクは払拭できず、中国など新興国ではドル高による資金流出の影響もあり経済成長に減速感が見られました。しかしながら、当社にとっては、米大統領選挙後の円安を背景に企業業績の好転が期待され、新しい年はビジネスチャンスであると認識しています。

 

平成28年の当社の業績を振り返りますと、10月までの円高が企業業績を直撃し、さらに中国経済の減速や一部既存製品の切替、さらには民生機器向けの普及価格帯品における価格競争の激化等の要因により、厳しい状況が続きました。一方、積極的な新規受注活動が実り、年後半に入り面状発熱体(ヒータ)や産業車両用センサなどの車載用電装部品の量産を開始したことに加え、注力してきた非接触ポジションセンサが好調に推移したことや米大統領選後の円安を背景とする採算の向上等により、業績は改善しています。当社は昨年、新規受注に応えるため2工場を新設しましたがその内、白河コスモス電機(株)(福島県)の第2工場は本年3月、広州東高志電子(有)(中国広東省)の新工場は同2月、それぞれ稼働の予定です。また昨年10月、中国番禺工場(広州市)については本年9月を目途に前記の広州東高志電子新工場に統合することを公表しました。統合により生産の効率化と中国国内販売の強化をめざしています。平成29年度は、会津コスモス電機で第2工場を新設し、成型ラインやプレス工程などの能力増強に取組みます。また、白河コスモス電機では第3工場を新設し、車載用非接触ポジションセンサの量産に対応します。こうした一連の施策により、昨年3月に策定した中期経営計画「Endeavor to the next 2018」に掲げた、売上高平成28年度72.8億円、平成29年度80億円、平成30年度90億円を達成できる見込みです。また、利益計画は、新製品立上げ費用や為替動向により不透明な部分がありますが、実質的には目標達成可能と見ています。

以上を踏まえ、今年の行動指針におけるキーワードを

「スピードは力なり、今の自分を超えろ」としました。

当社は、平成28年をトーコス飛躍へのマイルストーンと位置づけ、人員増強による技術開発体制を強化するとともに積極的な設備投資を行ってまいりました。グローバル市場における厳しい企業間競争に打ち勝ち、事業を拡大していくためには、製販開(製造・販売・開発)が一体となってユーザーのニーズにあった高品質の製品をタイムリーに供給していく必要があります。強い企業体質の源泉は社員一人ひとりにありますので、一人ひとりがプロフェッショナルとの自覚をもって、昨日よりは今日、今日よりは明日の進化をめざしてまいります。技術革新の速い電子部品業界において、スピード感のある経営を実現し、厳しい企業間競争に勝ち残ってまいる所存です。

昨年の新春ご挨拶で、新規案件受注により飛躍に向けた体制を構築することができた、と申し上げました。実際、昨年後半から複数の新規案件の量産を開始することができました。利益面では、新規プロジェクト立上げ費用の負担により今年も踊り場が続くと思われますが、相次ぐ新規受注で社内の士気は高まっており、着実に飛躍へのステップを確立する年にしたいと考えています。今年の干支は丁酉であります。十干の丁(ひのと)は人類に文明をもたらした「火」を意味し、十二支の酉(とり)は運気を取り込み商売繁盛に繋がる年と言われています。そして、当社は今年、人間でいえば還暦となる創立60周年を迎えます。60年前の昭和32年は、日本車が初めて米国に輸出されたことで、我が国自動車産業にとって記念すべき年でありました。可変抵抗器の専門メーカーとして発足した当社は昭和51年、車載用電装部品の量産を開始しました。そして、創立60年目の本年、祖業である可変抵抗器に加えて、車載用電装部品の業容を拡大するモニュメントに値する年にしたいと考えておりますので、引続き株主の皆様のご支援をお願い申し上げます。

 新しい年が株主の皆様にとって、素晴らしい年になりますことを心よりお祈り申し上げ、新春のご挨拶とさせて頂きます。